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ホームニュースシリーズ 学研の名作アルバム vol.1 ~『なぞなぞのすきな女の子』~ > 作者・松岡享子さんが語る創作裏話

シリーズ 学研の名作アルバム vol.1 ~『なぞなぞのすきな女の子』~【名作アルバム】学研発のロングセラー作品や世の中にインパクトを与えた過去の作品の中から、定期的にピックアップして紹介するこのコーナー。記念すべき第1回目は、出版から40年を経た今もなおロングセラーとして愛されている幼年童話『なぞなぞのすきな女の子』をご紹介します。しかも、2月にはその姉妹版にあたる『じゃんけんのすきな女の子』が発売されたばかり! 著者の松岡享子さんに『なぞなぞのすきな女の子』『じゃんけんのすきな女の子』の創作について、お話をうかがいました。

【なぞなぞのすきな女の子とは】なぞなぞあそびの大好きな女の子とはらぺこのオオカミが、森でばったり出会いました。うまそうな女の子だぞと舌なめずりしたとたん、女の子になぞなぞを出されて、オオカミは大弱り。さあ、どんななぞなぞかな? なぞなぞがいっぱい出てくる楽しい幼年向童話で、1973年創刊以来、今日までに120刷を超えるロングセラー。

作者・松岡享子さんが語る創作裏話「ある日、小鳥がお話をもって私の頭に降りてくるの」

更新日:2013/4/22

子どもの頃、童話『なぞなぞのすきな女の子』を読んだことのある人も多いのではないでしょうか? その作者・松岡享子さんは、長年、家庭文庫や図書館などで子どもたちに接しながら子どもの本の研究と普及につとめ、現在は「東京子ども図書館」の理事長として活躍されています。今年2月、『なぞなぞ~』の姉妹版とも言うべき新作『じゃんけんのすきな女の子』を発表しました。ようやく誕生した“妹”について、松岡さんご自身にお話をうかがいました。

去年3月に私は喜寿を迎えたのですが、子ども図書館の仲間たちから記念に、1年の休暇をもらったんです。せっかくのお休みなので本や書類でいっぱいになっている書斎を片づけなくちゃいけないと思って、まずは書類の仕分けをすることにしました。そしたら「大事なポケット」と書かれた袋が出てきて、中を見たら原稿が。それが『じゃんけんのすきな女の子』だったんです。

書きかけていたという記憶はもちろんあったんですけど、どこに置いたか、どこまで書いていたかも覚えてなかった。けれど、こうやって原稿が出てくるまで、『なぞなぞ~』から40年もたっているとは思ってもいませんでした。原稿を見てみると、けっこうお話のおしまいの方まで書かれてあって。「あらー、だいぶできているじゃありませんか」と思って、頭を絞って、5月5日のこどもの日にでき上がりました。

私の創作は言ってみれば、図書館員としての仕事の副産物。子どもにずっとお話をしていたので、子どもがよく聞くところはどういうところか、喜ぶのはどういうところかが私にはわかります。そして、「こんな話を聞かせてやりたい」という気持ちが自然に出てきて、それが私の中にたまってくると一つのお話になるんです。

私はいつも「小鳥」って言うんだけど、小鳥が私の頭に止まることがあるので、そういうときに「じゃあそれを書きましょうか」となります。どこかから降りてきたという感じがするんですね。

『なぞなぞ~』が長く愛されている理由は、子どもたちに聞いてみないとわからないですね(笑)。昔の方が本から大きな喜びを得ていたという気はします。1970年代頃から、子どもたちが本から受けるおもしろさの度合いとか、響いてくるものの深さが平均して浅くなってきているということはあると思います。本以外の刺激を受けるものがだいぶ増えましたから。でも、3~5歳くらいのときは変わらないですね。今の子も昔の子と同じように本が好きだし、反応もほとんど変わりません。

『なぞなぞ~』の主人公が女の子だから、『じゃんけん~』は男の子だったら、いいペアになるかなとチラッと考えたんですけど、小鳥さんが女の子の声でしか言ってくれないから、また女の子になっちゃったんですよね(笑)。男の子もじゃんけんがとても好きだから、別に『じゃんけんのすきな男の子』っていう本を書いたらいいですね。こうやって思っていると、また小鳥が私のところに来るかもしれませんから。

松岡享子さんのプロフィール


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