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「コンシェルジュの仕事」代官山 蔦屋書店 渡部彩さん 第1回

今回のテーマは「コンシェルジュの仕事」。代官山 蔦屋書店にお邪魔しました。代官山 蔦屋書店は2011年12月にオープン。「森の中の図書館」をテーマに、カフェやレンタルスペース、旅行カウンターまで設置された本屋さんです。中でも特徴的なのがそれぞれの分野で深い知識や経験を持つという「コンシェルジュ」の存在。そもそも「コンシェルジュ」って何?他のスタッフと何が違うの?

『本屋さんのココ』では私と一緒に毎回色々な人に実際に“本屋さん”を楽しんでもらいながら読者の皆様の視点に立ったレポートも加えてお伝えしていこうと思います。 今回は、大学生の秋山史織さんと一緒に、代官山 蔦屋書店ビジネスコンシェルジュ、渡部彩(わたなべあや)さんに店内を案内していただきながら、お話を伺いました。

ライフスタイル提案を軸に売り場を作っています。

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松井・秋山:今日はよろしくお願いします。

渡部:こちらこそよろしくお願いします。代官山 蔦屋書店のコンシェルジュとして、1号館のビジネス書売り場を担当しています。

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松井:1号館は文芸書と人文書、ビジネス書がメインの館ですね。日頃のお客様はどういう方が多いんですか。

渡部:代官山 蔦屋書店は、団塊世代前後の50〜60代の方を「プレミアエイジ」と呼んで、その方々に能動的に楽しんで、自由に活動していただくためのライフスタイル提案を軸に売り場を作っています。
そ れもあって、ビジネス書でも高額の本がよく売れます。しっかりとした装丁のビジネスや金融の教科書のような本ですね。そういう本は特に深夜に売れることが 多いです。ご夫婦で深夜にいらっしゃってまとめ買いされる「プレミアエイジ」の方もいらっしゃいましたね。他にも、スタートアップをしようとしている起業 家の方やクリエイターのお客様も多いですね。

秋山:いろんな方に利用されているんですね。売り場もすっきりしていて、オシャレです。

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渡 部:代官山 蔦屋書店には世界の雑誌を揃えたマガジンストリートやデザイン・アート書籍売り場があり、好評を頂いています。1号館のビジネス書売り場でも、シンプルな 表紙でデザインのいい本はよく売れるんですよ。他にも文庫や新書など、持ち運びがしやすいサイズの本の動きがいいですね。

専門家の方や、外国人のお客様も多いです。

松井:接客にも気を使いそうですよね。専門家のお客様も多いんですか。

渡部:多いです。本職の方が専門書を探しにいらっしゃることもあるので気が抜けないですね。コピーライティングの本を探しにこられたのが、本職のコピーライターの方だったり(笑)。
それに外国人のお客様も多いんです。多いときは店内のお客様の三分の一が外国の方になるときもあります。だから多くのスタッフが英語での問い合わせにも対応しています。

秋山:すごいですね。

渡部:外国の方からの問い合わせも、専門的なことが多いんですよ。文芸だと「この作家は日本でどのくらいの知名度があるのか」とか。「建築の○○様式についての本」とか。そういう本も置いているので、ちゃんとコミュニケーションがとれれば買っていただけますし、また来店していただけますよね。「日本で買わないと日本のことは分からない」と言われたこともあって、やっぱり意識の高いお客様が多いです。

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渡部:こちらが勉強させていただくことも多いですよ。それに代官山 蔦屋書店は、本や内装だけでなく、スタッフも一緒に空間を作っていますから。例えば併設されているカフェ「Anjin」のメニュー表はiPadを使っているんですが、表示されるのはメニューだけで店員の呼び出しボタンはないんです。あくまでお客様には人間が対応する形にしている。それは本屋も同じで、スタッフがちゃんと対応する、ということは徹底されています。
それにスタッフも多才な人材が多いんです!
本屋の仕事の他にライターをしていたり、写真家だったり、中にはペン習字の講師という人も。そういった活動が、売り場作りや仕入にも活かされていると思います。

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松井:渡部さん自身も、代官山 蔦屋書店のコンシェルジュとして働く前は出版社の営業をされていたんですよね。

渡部:はい。実はその前は書店で働いていたんです。学生アルバイトで書店に入って、大学1年から4年までみっちり働きました(笑)。卒業後も書店に就職して何年か勤めた後、今度は出版社に転職。営業として全国の書店を回りました。それからもう一度書店の現場に行きたいという思いがあって、代官山 蔦屋書店で働くことになりました。

取材日:2014/8/4
取材:松井祐輔、秋山史織
写真:片山菜緒子
構成:松井祐輔

更新日:2014/9/12

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プロフィール

松井 祐輔 (まつい ゆうすけ)

1984年生まれ。
愛知県春日井市出身。大学卒業後、本の卸売り会社である、出版取次会社に就職。2013年退職。2014年3月、ファンから参加者になるための、「人」と「本屋」のインタビュー誌『HAB』を創刊。同年4月、本屋「小屋BOOKS」を東京都虎ノ門にあるコミュニティスペース「リトルトーキョー」内にオープン。

プロフィール

代官山 蔦屋書店

bookstore_profile

 

〒150-0033
東京都渋谷区猿楽町17−5
電話: 03-3770-2525
営業時間: 
1F 朝7時~深夜2時
2F 朝9時~深夜2時
定休日:なし
http://tsite.jp/daikanyama/


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