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第4回 「人道支援」ってなに?

 戦争、紛争は人から正気を奪います。

 そんな時でも、人は生きていかなければならない。そう思うのは当然です。

 物語に戻ります。気が付くとマンガライターの神田は子ども兵士の銃撃戦の中に入り「戦闘を止めろっ!」と叫んでいました。

 それを見たICRCのアランは、神田に対して「やめろ!」と叫ぶのです。なぜ? 神田は戦いをやめろ!と言っているのに――?

 ここにザザの物語が私たちに教える大切なことがあります。

 

 ICRCは国際法で活動の根拠を与えられています。「ジュネーブ諸条約」と「国際赤十字・赤新月運動規約」です。それらにより、武力紛争中に捕虜を訪問すること、救援活動を行うこと、家族の再統合をはかることなど種々な人道支援活動を行うことができるのです。

 ところでICRCの活動は、現在日本の人々に正しく理解されているかというと、必ずしもそうとは言えないのではないでしょうか。私たちは「平和活動」とか「人道支援」とかの概念を、なんとなく“共に善き行為”という程度にしかとらえず、それより深くち密に理解しようとしてこなかったのではないでしょうか。無論私もそうでした。人道支援が必要な状況――これがどんな状況なのかを、実感をともなって理解してはいませんでした。それは、自分が戦争や紛争で死ぬはずがないと思っていたからです。本当は誰だって死んではいけないのです。なのに現実に死んでしまっている人のなんと多いことか!? 「ICRCは人命を最優先する組織だ!」アランが叫ぶように説明する理由はここにあります。

(ジュネーブ諸条約を詳しくお読みになりたい方は外務省ホームページをご覧ください http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/k_jindo/giteisho.html

 一人になった神田は、ICRCの活動の原則「中立」の意味をかみしめます。そして物語が新しく展開します。

 

 

(編集担当者)

更新日:2015/10/28

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作品紹介

14歳の兵士ザザ

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ジュネーブ条約上ではいてはならない14歳以下の「子ども兵士」。しかし現実に世界の紛争地域に存在する。そこで1人のマンガ脚本家が赤十字国際委員会から許可されたジャーナリストとして、アフリカの紛争地域を取材。解決の糸口を探った渾身のジャーナルコミック。

作・大石賢一
漫画・石川森彦
監修・赤十字国際委員会
¥1,200+税/学研プラス
(旧学研パブリッシング)


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