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河瀨直美(映画作家)×道尾秀介(作家)対談  「Jam Session」

2004年『背の眼』でデビュー以来、数多くの話題作を書き続けている道尾秀介さん。その道尾さんが毎回、自らの作品をテーマにゲストと語り合うこの対談。第3回目のゲストは、道尾さんが大ファンでもある映画作家の河瀨直美さん。『萌の朱雀』で史上最年少でカンヌ映画祭カメラドールを受賞した河瀨監督と語る作品は、直木賞受賞作『月と蟹』。小説家と映画監督。異なる分野で表現を続けるお二人の刺激的な対談を3回にわたってお送りします。

第1回 普段の人間関係の中の立ち入らないようなところとか、そういうものが克明に出ている感じを『月と蟹』からは受けました(河瀨)

河瀨直美:私は、小説ではどのように物語の流れを作られるのかに関心があるんです。

道尾秀介:スタートとゴールは、書き始める前からはっきり見えています。それ以外は、だいたいぼやけていますね。書き進めながら、間をつなぐものがだんだんとできていくんです。本を書くときは、いつも倍ぐらいの枚数を書いています。それを1回濾してるんです。映画でいうところの撮影~編集を、毎日やります。前日に執筆したものが、次の日の編集作業で半分ぐらいになる。編集してから続きを書く。だから、倍の量を書くといっても、べつに完成稿の倍の厚さの「元原稿」がどこかにあるわけではなく、「二歩進んで一歩下がる」やり方で密度を高めていくわけです。

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更新日:2013/12/26

第2回 芸術作品って、そこに何かが“有る”ことを表現しているものと、そこに何かが“無い”ことを表現しているものの二種類あると思うんです(道尾)

道尾:僕はとにかく河瀬監督の映画の大ファンなんです。ドキュメンタリー作品も含めて。あ、先ほど話していた『萌の朱雀』の小説版(幻冬舎文庫)も大好きですが。

河瀨:恐縮です(笑)。

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更新日:2014/01/27

第3回 この人が本気で人を愛することができる人か、というのも表現から一目瞭然ですね(道尾)

河瀨:私、映画の専門学校には入りましたけど、映画ファンとして入ったわけじゃないので、映画監督も知らなければ、俳優さんもわからない。講師もしているのに、生徒のほうが詳しいんですよね。入学したての子が「僕、タランティーノみたいな映画が撮りたいんです」って言ってきて、「タランティーノって誰?」(笑)。私が知らないことが問題かもしれないですけど。

道尾:それはすごくいいと思いますよ。知識だけの根拠しかないものって、劣化コピーになっちゃいますし。たとえば僕は「ホワイト・クリスマス」を作曲したアーヴィング・バーリンが大好きなんですけど、彼は音楽教育を受けていないので楽譜が読めなかったんです。頭に浮かんだメロディーを、ピアノが出来る人に書き写させて作曲したらしいんですよね。

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更新日:2014/02/14

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作品紹介

河瀨直美(映画作家)×道尾秀介(作家)のプロフィール オフィシャルウェブサイト「組画」はこちら 河瀨直美 公式Twitter 道尾秀介 公式Twitter


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