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300万の人は「カーナビ」に誘導されるが
1億の人は「道路地図帳」を読みこなす

 この項の見出しとなっている「カーナビか、地図帳か」というのは、単なるメタファーに過ぎない。
 ここでいいたいことは、仕事にしろ勉強にしろ「全体を俯瞰する」ことの重要性だ。

「カーナビでは道を覚えられない」という経験を持つ人は少なくないと思う。
 ナビでは限られた範囲の道路しか表示できないため、今走っている道がどの道につながっているかがわかりにくい。一般のカーナビは進行方向が常に上向きなので、方向感覚も失いやすい。
 それに、ナビ音声に従っていればいいので、自分で道順を考えなくて済む。結果、道を覚えようという動機につながらない。

 一方、紙の地図では、大局的にルートを探すことになる。どのルートが早そうか、それにはどこをどっちに曲がればいいか、その道はどこにつながっているか。ときには目的地から逆算したりなど、自らの意志で道順を組み立てる。
 そんな試行錯誤を繰り返して道順を考えれば、方向感覚が狂うこともなく、道路と道路のつながりがわかってくる。
 
 途中で寄り道する場合でも、全体の地図が頭にあれば軌道修正できるし、近道も把握しやすい。周辺の抜け道にも詳しくなる。
 地図を見て運転するという行為によって、全体像を俯瞰するマクロの視点と、自分の立ち位置を知るミクロの視点の両方を持つことができる。

道順を知ってから動け

 勉強の計画を立てる際のポイントもこれと同じで、最初にその勉強分野の全体像を把握することだ。特に大きなタスク、長期的なタスクに取り組むには、初めに地図(ロードマップ)を作り、全体像を把握しておくことが有効だ。

 その姿勢の有無が顕著に出るのが資格試験で、行き当たりばったりでは勉強が追い付かず、時間切れとなりやすい。受験会場に行くとちらほら空席が目に入るが、受験の申し込みをしたものの、本番までに間に合わず受験を断念した人たちの席だ。

 資格試験は科目と学習範囲と試験日が決まっているので、全体を見てから時間配分や取り組む順序を組み立てることが重要だ。
 ボリュームや重要度に応じ、月ごと・週ごとの学習スケジュールを立てることによって、モレや時間切れを起こすことなく本番を迎えることができる。

 新しい分野で全体像が見えにくいものであっても、自分がこれから学ぶことが、どういうテーマに分かれているか、現状の課題や論点は何かさえ把握しておけば、何が大事で何から優先的に取り組めばいいかが見えてくる。

 そして、今後の道順(分量やかかるであろう時間)を知っておけば、自分の忙しさなどを考慮しつつ勉強のボリュームを調整でき、自信が生まれ、心にも行動にも余裕が生まれる。余裕があれば焦りも迷いも少なく、純粋に打ち込むことができる。

 しかし、余裕がなければ目の前の出来事に翻弄され、そのたびに右往左往することになる。
 それでは「大した成果につながっていないのに、なぜか忙しい」、あるいは「こんなに忙しいのに、なぜか貧乏」ということになりがちだ。行き当たりばったりで戦略がないからだ。
 
 これはプライベートでも同じ。たとえばゴールデンウィークや年末年始といった大型連休をどう過ごすかという全体像がなければ、途中でお金が足りなくなってATMで引き出し、出金手数料を取られることになったりする。
 あるいはもっと極端な例を挙げると、人生計画の全体像がないために、婚期や出産適齢期を逃す、転職のタイミングを逃す、定年退職後は何をしていいかわからず引きこもるということにもなりかねない。
 
 いちいちカーナビを見たり、その指示を待たなくていいように、能動的に全体像を俯瞰し、戦略(道順)を描くことだ。

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(※この連載は、毎週火曜日・全8回掲載予定です。6回目の次回は、8月8日掲載予定です。)

更新日:2017/8/1

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プロフィール

午堂 登紀雄 (ごどう ときお)

1971年岡山県生まれ。米国公認会計士。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、著書『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)がベストセラーとなる。同年、不動産投資コンサルティングを行う株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。経営者兼個人投資家としての活動のほか、出版や講演も多数行っている。『お金の才能』(かんき出版)、『頭のいいお金の使い方』(日本実業出版)、『オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ!』(ダイヤモンド社)、『日本脱出』(あさ出版)ほか著書多数。

作品紹介

年収1億の勉強法 年収300万の勉強法

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