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背伸びして得た評価はつらい

 世の中はがんばっている人があまりに多すぎるので、本当に、もっとみんな「ダメな人」になったほうがいいと思います。
 社会では、「できる人」であることが求められます。
 自分もまた、仕事で評価されるために「できる人」になろうとします。
 会社はもちろんですが、家庭においても似たようなものでしょう。でもそれは、がんばってきた世代からの価値観の押しつけだったり、ただ、支配者にとって都合のいい価値観だったりします。

 では、がんばって努力して、「できる人」の評価を得たとしましょう。
 認められてうれしいと感じるかもしれませんが、それもつかの間のこと。
 ほぼ同時に、しんどい日々が始まります。
 いったん「できる人」というキャラが確立してしまうと、そのキャラをはずせないんですね。

 がんばって得た評価は、いわば、背伸びして得た評価です。そのキャラをはずせないということは、いつも「つま先立ち」しなくてはいけないということ。
 ……これは、そうとう、しんどいです。ストレスがたまります。
 でも、真面目な人ほど、いったん手にした「できる人」の評価を下げられたくなくて、ますますがんばってしまいます。
 もうそれ以上、できないくらいに背伸びをして獲得した「できる人」キャラをはずせなくなって、ますます無理を重ねてしまうのです。

 しかも残念なことに、そんなしんどさに、周囲は気づいてくれません。
 本人は、「がんばっている私」に気づいてほしい、そんな私も含めて評価してほしい、と思うでしょう。
 ところが、「できる人」の評価が確立すると、それは「すごい人」ではなく、「当たり前にできる人」になってしまうんです。それは「便利な人」でもあります。

 がんばっても、報われない。
 となれば、あなたが「できる人」でもなんでもなくても「それでいいよ」と言ってくれる場所を見つけるのが一番いいと思いませんか?
 いつもダランとしていて、気が向いたとき、好きなことができるとき、楽しそうなことがめぐってきたときだけ、シュッと起き上がって熱心にやる。
 周りは、そのときだけ「おお、すごい」と言ってくれます。
 でも、そこにいる人たちは、もともとあなたがダランとした人であることは知っていますから、またダランとなっても何も問題ありません。
 こんな状況になったら、必ず思うはずです。
 ああ、「できる人」と思われたくてがんばっていた、あのころの私はなんだったんだろう。
 別に「できる人」でなくても、いいんだ。
 あのころに比べて、今はなんて楽ちんで幸せなんだろう……と。

更新日:2016/4/12

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プロフィール

心屋仁之助 (こころや じんのすけ)

心理カウンセラー。個性を生かして性格を変え、自分らしく生きるための手助けをする「性格リフォームの匠」として、テレビ出演でも話題になる。
大手企業の管理職として働いていたが、自分や家族の問題がきっかけとなり、心理療法を学び始める。現在は京都を拠点として、全国各地でセミナー、講演活動やカウンセリングスクールを運営。
その独自の「言ってみる」カウンセリングスタイルは、たったの数分で心が楽になり、現実まで変わると評判。現在は個人カウンセリングは行っていないが、スクール卒業生により全国各地で心屋流心理学のセミナーやボランティアでのグループカウンセリングが広く展開されている。

■公式ホームページ「心屋」で検索
http://www.kokoro-ya.jp/

■公式ブログ「心が 風に、なる」
http://ameblo.jp/kokoro-ya/ 

 

作品紹介

がんばらない成長論

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¥1,200(税抜)/学研プラス


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