「すべての原因は自分にある」。
そう考えると傲慢になりません②
※前回の続き。
りえ
うまくいかないのは、やり方が間違っているって神様が教えてくださっているからですよね。だから、助けがないのも神様の愛ですよ、落ち着いてやり方を見直しましょうって言いたい。だって、そこで神様から助けられたら、間違っている人が「このままでいいんだ」って思ってしまうから。その人の成長にもつながりません。
一人
「神も仏もない」って言うけれど、ちゃんといらっしゃるんだよな。失敗したら自分のせい。うまくいったら周りのおかげ。そう思う人のことは、ますます神様も応援したくなるよね。
りえ
それこそが、本当の「謙虚な人」だと思います。だから、神様にかわいがられる過程は一方通行じゃないなって感じるんです。ちゃんと、かわいがられるような生き方をしている人がひいきされるんですもの。
一人
神様にかわいがられるって、じつは簡単なことなんだよね。だって、人はみんな神の子なんだから。
りえ
はい。私たち1人ひとりの中には、神様から分けていただいた、小さな「分け御霊(わけみたま)」という神様がいるんですよね。
一人
そう。だから、自分をうんとかわいがって、周りも自分と同じくらいかわいい人だと思って接すればいいだけなんだよ。
うまくいかない人っていうのは、他人ばかりかわいがって、自分をかわいがってないんだよね。自分に愛を注げない人っていうのは愛を知らないの。だから、やってることがちぐはぐだよね。まず、自分をかわいがることだね。
りえ
「自分をかわいがりましょう」と言うと、なかには「自分勝手で人をないがしろにすることだ」と感じる人もいます。
一人
そうじゃないんだよ。かわいい自分と同じように、「ほかの人も神様の子ども」
そう思って、自分も人もかわいがればいいんだよね。
りえ
反対に、「自分さえよければいい」っていう人もいますよね?
一人
そういう人は、そのままだとダメになるってことを知ればいいの。それも勉強だよね。みんなでよくなろうと思えば、1+1が2じゃなくて10にも20にもなっちゃう。
りえ
一人さんは、人をかわいがるのもいつも全力ですよね。
一人
私はなんでも全力主義なの。あのね、うちのおやじが言ってたんだけど、「大工さんでもなんでも、腕のいい人は値切っちゃいけない」って。
腕のいい人っていうのは、手間賃を半分にされても手を抜けないの。いつも全力なんだよ。手抜きの人に倍の給料を払ったっていい仕事ができるわけじゃないのと一緒でさ。
私はお弟子さんの本をつくるときも、全面的に協力するよ。
「なんで、そこまで親切にしてくれるんですか?」って聞かれることがあるけど、私はいつでも真剣なの。
だって、そのほうがおもしろいだろ? すべて自分に原因があるってわかったうえで、縁があった人にできるだけのことをすればいい。それだけなんだよ。
(※この連載は、毎週木曜日・全8回掲載予定です。次回は1月18日掲載予定です。)
更新日:2018/1/11