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自分で自分の作品を
ボツにしない。

私は学生時代から、将来は本を書いて生きていこうと決めていた。
この世で生きた証に1冊は本を出したかった、というのではなく、
死ぬまで本を書き続けたかったのだ。
そのため、すでに何百冊と本を出し続けている作家の本を読み漁った。
そうした作家のインタビューが雑誌に掲載されていれば、
もちろん即、それらを購入して、むさぼるように何度も読み返した。
すると、長期にわたって多作を続ける作家が次の教訓を繰り返し説いてくれた。
それは、自分で自分の作品をボツにしないということだ。

いったん書き始めたら、「これは失敗かな」と途中で思っても、
責任を持って最後まで書き抜けということだ。

予想通り失敗になることもあるし、予想に反して世間では反響を呼ぶこともある。
だが「自分で自分の作品をボツにしない」という教訓は、
売れ行きの問題ではない。
逃げ癖をつけないことが大切なのだ。
今回初めて告白するが、実はこれまで私には、ボツになった原稿がない。
正確に言えば、名もなく貧しかった時代に書き上げて
出版社から相手にされなかった原稿はたくさんあったが、
売れるようになってから、それらボツ原稿がすべて出版されたのだ。
これも作家業の先輩たちの本を読んで、とっくに予習済みだった。
一度ベストセラーを出したら、あちこちの出版社から原稿依頼が殺到する。
そのときに黙って、かつてのボツ原稿を差し出すと、
出版社の編集者は狂喜するというのは本当の話だった。
「この程度ではとても本になりません」
と突っぱねていた編集者が、上司に連れられて書斎にやってきて、
「これは素晴らしい原稿です。ぜひウチで出させていただけないでしょうか」
とペコペコしてくることも一度や二度ではなかった。
サラリーマン時代も同じで、自分で自分の企画をボツにすることはなかった。

どんな作品でも必ず上司やお客様に見てもらい、
ボロクソに却下される道を選んだ。

「これはダメかな」と思うような企画はやはり却下されることが多かったが、
数パーセントは見事に当たって世に出たのだから決して侮れない。
やり始めた仕事を最後までやり遂げることを目標にすれば、
目の前の仕事に集中できる。
その作品が失敗か否かはあなたが決めることではなく、市場が決めることなのだ。

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更新日:2016/8/8

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プロフィール

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。
愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。
東北大学教育学部教育学科卒。
日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。
コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。
のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

集中力を磨くと、人生に何が起こるのか?
「成功する人」が持っている目標実現のスキル52

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