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『源氏物語』は、
男ゴコロの描き方が秀逸なのだ。

 『源氏物語』が世界的に評価されてすでに久しい。
 この作品は恋愛小説だけあって、男ゴコロを見事に捉えて巧みに表現している。
 しかも超のつく長編小説であり、並の頭脳ではこれほどの大作を書き上げることはできない。
 これは紫式部が、幼少の頃から卓越した文学的センスを備えていたことや、宮廷に入ってからも様々な人間模様を観察してきた賜物であろう。
 男ゴコロを知るための参考書として『源氏物語』を読んでみると、より親しみを持って味わうことができるかもしれない。
 たとえば主人公の光源氏は、あちこちで女性を食い散らかすプレイボーイとして描かれているが、あなたはここで「なぜ彼がそういう生き方をしたのか」を考えるのだ。
 それは、彼が他の男性と同じく、マザコンだからである。
 彼の心の中では常に本命の女性は唯一人であり、その影を追い続けて数々の女性を抱くことで、生涯、寂しさを紛らわしていたという物語なのだ。
 彼がいつまでも心の底から幸せを感じられないのは、第1志望の相手を獲得できないままで、常に第2志望から第100志望の間をウロチョロしていたからだ。
 第1志望を獲得した男性なら、第2志望以下は無意味になり、浮気などしないのだ。
 あなたも本物の恋愛を経験すればわかると思うが、第1志望を目の前にすれば、第2志望も第100志望も、同じようにどうでもいい存在になってしまう。
 第2志望とファーストクラスで「ローマの休日」コースの旅に出かけるよりも、第1志望と毎日ほんの少しでも会話を交わすほうが、ずっと幸せなのだ。
 光源氏はモテモテだったのではなく、本命をゲットできなかった悲劇の男なのだ。
 女性がどうしていい男をゲットするのが難しいのかといえば、いい男は浮気しないからだ。
 浮気しないからこそ、「私もあの人の本命になりたい!」という女性が殺到するのだ。

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(※千田琢哉『20代で知っておくべき「歴史の使い方」を教えよう。』セレクションは、今回で最終回となります。ご愛読ありがとうございました。次回、新シリーズをお楽しみに!!)

更新日:2017/8/7

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プロフィール

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。
愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。
東北大学教育学部教育学科卒。
日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。
コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。
のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

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