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《4》非礼があったら、菓子折りより
仕事を発注させていただく。

相も変わらず、連日のように謝罪のシーンが、

テレビやネットのニュースを賑わせている。

あなたも一度くらいは、仕事で取引先に迷惑をかけたことがあるだろう。

それも、「すみませんでした」と謝って済むようなレベルではなく、

どんなに平身低頭に詫びても足りないくらいの多大な迷惑をかけた失敗の体験だ。

そうして謝罪の際に、菓子折りを持参する人がいる。

菓子折りを持参してくる人は、今時珍しく礼儀正しい人であり、

そうでない人より遥かに好感が持てる。

少なくとも私は、そういう人たちを評価したい。

 

だが本当に非礼を詫びたいのなら、

その取引先に、仕事を発注させていただくことである。

本来なら相手の損失に見合うお金を払うべきだが、

それだとさすがに露骨過ぎるから、綺麗な形で弁償するのである。

現実問題として、相手にとって数万円程度の謝罪金をもらうよりも、

何か仕事を発注してもらったほうがたくさんお金は入るし、嬉しいものだ。

ちなみに「非礼」とは、

「失礼」や「無礼」より相手にかけた迷惑の度合いは上で、

頂点レベルの迷惑のことだ。

相手に迷惑をかけた度合いの序列は、非礼>無礼>失礼となり非礼の罪が一番重い。

私もこれまでに数々の非礼をやらかしたし、

人・場所・時を変えてそれらがブーメランとして還ってきたこともある。

 

失礼とは、「ごめんなさい」で許されるような小さなミスであり、

無礼とは、「このたびは、大変申しわけございませんでした」と、

菓子折りを持参して深々と頭を下げるような大きなミスである。

そして非礼とは、謝らなければならないのは当然だが、

謝って許されるような問題ではないような致命的なミスのことである。

綺麗事を抜きにして、

非礼を放っておくと、相手の恨みは一生消えることがない。

たいていの場合は絶縁に終わり、

秘密裏に完全犯罪として復讐されることもある。

最悪の場合、殺人沙汰にまで発展することは、

連日のニュースを見ていればわかるだろう。

そうした負の連鎖を断ち切るためには、

相手に納得して許してもらうことだ。

その一例として、相手に仕事を発注するという行為は非常に有効だと私は学んだ。

こうして使ったお金は相手との絆が深まることもあり、

反省の心も失われない。

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 (※この連載は、毎週月曜日・全8回配信予定です。次回は、10月8日10:00頃配信予定です。)

更新日:2018/10/1

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プロフィール

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。
愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。
東北大学教育学部教育学科卒。
日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。
コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。
のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

人生を変える、お金の使い方。

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